貴方ってヤツは

私がベランダで洗濯物を干していると、はるは必ずと言っていいほど
私の後追いをして、網戸越しにいることが多い。
はるがパピーの頃から、この後追いしてくる行動は変わらない。

そしてはるがお気に入りの、顔だけになったゾウさんのおもちゃで、
私に遊んでと、誘ってくる。
ただ、そこには網戸という壁が・・・・。



そして自分で、顔だけになったゾウのおもちゃを落としておいて・・・・・。



私に拾ってと、文句を言ってくる。
いやいや、貴方につきあってはいられないよ。
私は、お洗濯物を干していて、とっても忙しいんだよ。



そして今頃、気づいたかのように、網戸に取り付けてある扉をみつける。



あ～、またもや中途半端な、はる。
あれだけ遊んでと私に文句言っていたのに、
お気に入りのゾウのおもちゃを、後ろ足でふんでいるし・・・・・。
貴方ってヤツは。



網戸越しのはるをみていると、パピーの頃のはるを想い出す。



小さな怪獣だった。



何かを壊し、火を吐き、私の言葉は何ひとつ伝わらず、
ハプニング続きの毎日だった。



ん！？　
なんとなく今とあまり変わらないと思うのは、きっと気のせいだろう・・・。



この頃のはるにも言いたい。
貴方ってヤツは。