桜の季節は、柿の木の下で会いましょう

今年も、春が来て、桜が咲きました。

桜の季節になると、思い出す風景があります。
ときどき行く散歩場所に、桜の木の前に、一本の柿の木があります。

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桜の花の前で、柿の木は新芽を出し、その新芽がキラキラと光って、
とってもキレイです。 
そしてこの季節は特に、この柿の木の下で、お空へと旅立った、さくらを思い出します。

今年も桜の季節、貴方に会いに、はるとここへ来たよ。
貴方がいなくなって、二度めの桜の季節。

気の抜けたソーダ水のようだった心は、少しは何かを感じとれるように。
貴方に、よく似た顔の子とすれ違うと、今でも心が動きだす。

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2年前の春、柿の木の下で歩いていた、さくら。
そう、いたんだよ。ここに。
この時、
もう最後の桜の季節の散歩になるのかもしれないと、どこか感じていた。
自由に、誇らしげに、草の上を歩いていたね。
私は、そんな姿を見守りながら、ほっこりと優しく愛おしく。

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柿の木の下で寝てしまった貴方を抱き上げ。
8キロあった体重も、この頃は5キロぐらいになり、とっても軽く感じていた。
ふわふわしたさくらの毛並みと呼吸音、温かいぬくもりを感じながら、
草むらの上で、春の日差しの中で、優しい風の中で、
幸せだなぁ~と心の奥から感じたこと、今でも。

毎年、この季節に、この柿の木の下で、さくらと待ち合わせ。
覚えてくれていたかな?

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