追いかけごっこ

珍しくさくらが、はるに遊びのサインを出しています。
『はるちゃん、遊ぼうよ♪』
はるは、キョトンとしています。



ふたりの遊びは少し違うのです。
さくらは、はると暮らすまでは、ひとりっこでした。
小さな頃からの遊び相手は、私たち家族でした。
追いかけられるのがダイスキで、遊びといえば『追いかけごっこ』なのです。



だから今でも、『遊ぼう！』と構えのポーズをして、近づくとスグに逃げます。

はるの遊びは、体と体を触れ合って、抱き合ってする遊びがダイスキで、
遊びといえば『お相撲ごっこ』なのです。
はるにとっては、遊ぼうと言っておいて、『なぜさくらは逃げるのか？』　って不思議な感じです。



逃げてばかりのさくらちゃんに対して、『もう、いいよ！』　と、はるは落ち葉でひとり遊び。



それでもさくらは、はるに『遊ぼうよ！』　と誘います。
そこではるは、スグに逃げてしまうさくらへとダッシュで走っていきました。



そして思わず、さくらへ犬ぱんち！
あちゃちゃっー



それでも、さくらは『遊ぼうよぉ～♪』　と。
さくらの遊ぼうの意味が、はるに伝わるといいね。



えっ！　構えたまま走っていくの。

そしてさくらが、何度も同じ事をはるにくり返していると、
少しずつ、はるに伝わったのか。
ふと見ると・・・・・・。



さくらが、はるに猛ダッシュで追いかけられていました。



追いかけてほしかったさくらだけど、
さくらが求めている遊びの、『追いかけごっこ』、こんなに激しかったかな？
最近では珍しく私の目の前を、さくらが猛ダッシュで走っている。　速い！

はるには、どう伝わったのだろうか。
さくらが求めていた遊びは、これだったのだろうか。